
外壁塗装に使用される塗料には様々なグレードがありますが、最も普及しているのはシリコン系塗料です。
シリコン系塗料は、値段や耐久性のバランスが良いため、外壁塗料全体の7、8割を占めています。
耐久年数は12~15年と比較的長期間なのでコストバランスが良く、断熱機能がある製品や、汚れにくさを打ち出したもの、耐候性に優れているものなどがあり、色の種類も豊富です。
このような理由から、最もよく使用されるシリコン系塗料ですが、注意しなければいけない点もあります。
これから外壁塗装を考えている人は、シリコン系塗料の特徴と注意点を知り、適切な塗料を選ぶ必要があるでしょう。
現在、シリコン系塗料を勧める外壁塗装業者は多いものですが、使用するシリコン系塗料の品質が低い場合があるので、注意が必要です。
耐久年数が長いと言われているシリコン系塗料でも、中には耐久性の低い単層弾性の安価なシリコン塗料も存在します。
あまりにも低価格をうたう業者の中には、そうした製品を使用している可能性があるので注意しましょう。
単層弾性のシリコンの耐久年数は7年前後です。
また、塗料メーカーによる保証は付きませんが、外壁塗装業者が独自で保証を付けている場合が多く、長くても5年から7年、屋根保証は3年から5年が一般的です。
しかし、中にはシリコン系塗料で保証が10年という外壁塗装業者がいますが、この場合は色あせなどの自然劣化は保証外で、まれには外壁塗装業者が計画的に倒産する例もあるため、注意が必要です。
シリコン系塗料の耐久年数は10~15年というのはあくまでも目安であり、15年までは絶対に大丈夫、と保証するものではありません。
また、10年間全く劣化や褪色が無いなどということは、ほぼありません。
10年の保証期間を設けていると外壁塗装業者が言う場合は、きちんと説明をしてもらうことが大切です。
どうしても10年保証を希望する場合は、グレードの高い機能性塗料を選ぶようにしましょう。