
業者に外壁塗装を依頼し、見積もりを取ると、屋根塗装まで一緒にやってみてはどうか、と勧められることがあります。
こんな時どうすればいいのか迷いますが、外壁塗装と屋根塗装は一緒にやってしまったほうがお得だといえるでしょう。
まず、同時に行うことの必要性です。
一般的には外壁の劣化は見えても屋根の劣化は、空から家を見下ろす機会がない限りなかなか見えません。
そのため、ついつい屋根塗装は後回しになりがちなのですが、外壁塗装と同じくらいの周期で屋根塗装も劣化します。
目には見えづらい場所ですが、屋根は雨水などから家の中を守ってくれる役割を果たしてくれるので、漏水防止のために定期的に屋根塗装もする必要があるのです。
そして「お得」という面に関してですが、これは特に足場の組み立て費用に関係します。
外壁塗装も屋根塗装も、基本的には足場を組んで作業を行うことになるでしょう。
足場は一回組んでしまえば屋根塗装にも外壁塗装にも使用できますから、その点で一挙両得、組み立て費用を一回分節約できるわけです。
一回外壁塗装のために足場を組んで、壊して、また今度屋根塗装のために足場を組んで、壊して、と二度手間になるよりも、断然メリットがあるでしょう。
では、具体的にどのくらいの金額がかかるのでしょうか。
家の大きさや構造によっても異なりますが、一戸建ての場合ですと、外壁塗装の料金+15万円から20万円ほど見込めばいいでしょう。
もちろん上記のように値段面でのメリットもありますから、もし屋根塗装単体で工事を依頼したとしたら、この金額では収まらないでしょう。
その他、雨どいや家の周辺部分についてもいっぺんに塗装をしてしまったほうがいい場合もあります。
しかし同時に施工したほうが安いからといって無理やり同時に行うのも考え物で、屋根がそこまで劣化していないなら、屋根についてはまた別の機会に行った方がいいでしょう。
自分の家はどういう状態なのか、どの部分を補修する必要があるのか、そんな点をしっかり正直に点検して説明してくれる業者と付き合っていくべきです。
本当にしっかりと施工された塗装は、外観が綺麗になるだけではなく、建物自体の耐久性にも大きく影響してきます。
家を長持ちさせ、ずっと住み続けられる家にするためにも、後悔をしない塗装を行えるように検討してみることがなによりも重要です。